iOS 11.3、非純正ディスプレイに交換したiPhone 8のタッチスクリーンが機能しなくなる問題 56
交換 部門より
サードパーティの修理業者で部品を交換したiPhoneでは、2016年にiPhone 6/6 PlusをiOS 9にアップデートするとエラー53が発生して使用できなくなる問題が発生している。この問題はiOS 9.2.1のアップデートで修正されているが、昨年10月リリースのiOS 11.0.3でも非純正部品を使用したiPhone 6sのタッチスクリーンが反応しない問題が修正されていた。iOS 11.0.3のリリースノートには、「非純正部品の画面に交換した場合、画面の品質が損なわれ、正しく動作しなくなる可能性があります。Apple認定の画面修理は、信頼できる専門家がApple純正部品だけを使って行います。」と注記されている。
今回の問題はディスプレイユニットに搭載されているチップ部品が原因とみられており、サードパーティのパーツサプライヤーは既に対策を済ませているそうだ。しかし、これまでに修理したiPhone 8を修復するには再度筐体を開いてチップを交換する必要がある。修理業者はアップル正規サービスプロバイダプログラム(AASP)に参加すれば純正部品を入手できるが、プログラム参加は無料ではない。提供可能な修理サービスは制限され、完全に独立した修理業者ではいられなくなるため、あえてプログラムに参加しない修理業者も多いという。しかし、修理済iPhoneの動作のカギをAppleが握っていることに対する懸念も強い。米国の各州では修理する権利法制化の動きが広がっているが、Appleは強く反対している。