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Intel

Apple、Intelのスマートフォンモデム事業取得へ 25

ストーリー by headless
取得 部門より

AppleとIntelは26日、Intelのスマートフォンモデム事業の持ち分過半数をAppleが取得することに合意したことを発表した(プレスリリース英語版プレスリリース)。

IntelはAppleにモデムチップを供給し、5Gモデムチップの開発も行っていたが、特許侵害をめぐる訴訟でAppleがQualcommと和解した後、5Gモデム事業からの撤退を発表していた。Appleはそれ以前からIntelのスマートフォンモデム事業買収を検討していたと報じられていたが、Intelが6月下旬に開始した関連特許のオークション2週間ほどで中止したことで、Appleが買収するとの見方が再び強まっていた。

今回の取引額は10億ドルと評価されており、知的財産や設備などとともにIntelの従業員およそ2,200人がAppleへ移動する。スマートフォン以外のモデムに関しては、Intelが引き続き開発を行うことも可能だという。取引は当局の承認と慣習的な取引完了条件を前提として2019年第4四半期までに完了する見込みとのことだ。

なお、Reutersの記事では事情通の話として、Appleが5Gモデムを自社で開発し、2021年までに一部の製品に搭載する計画だと報じている。

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  • by Anonymous Coward on 2019年07月27日 20時52分 (#3659444)

    2019年の端末は5Gは間に合わない
    2020年の端末はQualcommの5Gチップを搭載か?
    2021年の端末は自社開発またはQualcommか?

    過去にモデムチップにより通信速度に差が出ないようにQualcomm製のモデムの速度を制限していたから [gigazine.net]なんて話もありますし。

    Qualcommとの和解で特許費用払ってるから性能差は出ない可能性もありますが、Appleとしては支出減を考えているでしょうし。
    純粋にQualcommの5Gチップしか採用されないであろう2020年端末が狙い目でしょうか。

    • by Anonymous Coward

      自社での技術開発の方はQualcommから社員を引き抜けば何とかなるかもしれんが、
      特許の方はどうしようもないので、自前のモデムを使うようになったとしても、
      Qualcommにたんまりと払うことになるのはあんまかわらんやろね。

      そら現状のモデムチップセット部品代+特許ライセンス料よりは少なくはなるだろうけど、自前開発のコストもあるし、
      Qualcommはモデムを独占供給する見返りに、特許料を割り引くというビジネスをしているようなので、
      その「割引」がなくなる分、本当に安上がりになるかどうか。

      そのQualcommのビジネススタイルも、独禁法違反ということで

    • by Anonymous Coward

      Qualcommとクロスライセンスで特許を無効にしてしてしまえばのかと
      オープンソースにしてインテルの5G関連のプログラムを普及させれば
      事実上5Gの標準仕様を手中にできる。

      #2020年ってマイクロソフトの新しいOSがこけてる頃でしょうか?

      • by Anonymous Coward

        > Qualcommとクロスライセンスで特許を無効にしてしてしまえばのかと

        なにいってんだかw
        Qualcommがクロスライセンスに同意するほどの重要な特許を持ってなきゃ相手にされんわ。
        ずっとこの道で商売をやってきたQualcommにかなうほど特許の品ぞろえをよくするには
        うんと研究開発に投資して、標準化作業にも加わって、自社の開発した技術が標準規格に組み込まれるよう
        一生懸命努力しなきゃな。一朝一夕でできるもんじゃないのよ。

        > オープンソースにしてインテルの5G関連のプログラムを普及させれば事実上5Gの標準仕様を手中にできる。

        通信の標準仕様は標準化グループのメンバーの合議によって決められる。
        通信というのは「他とつながってこそ」価値があるんだから、一人勝手したって皆からそっぽ向かれて失敗するだけよ。
        Qualcommが以前、特許を武器にCDMA2000で強引にそういうことをやろうとして孤立したからなw

  • by Anonymous Coward on 2019年07月27日 18時40分 (#3659401)

    そういや、昔、スマホに乗り遅れたルネサスが、ノキアのモデム事業を買ったことがあったな。
    ルネサスは金がなかったけど、インテルでも勝てないんだなあ。

    アップルは一社で外販なしでモデムを開発できるほどの規模があるんだな。すごいことだ。
    Appleがモデムを手に入れたら、いずれMacのノート全機種に5Gのモデムが搭載されたりして。

    • by Anonymous Coward

      Qualcommのモデム事業が強いのは、特許と製品を絡めた戦略が強かったから。
      自社向けに販路があるHiSilicon(Huawei子会社)とSamsung以外、外販メインの所は全部撤退した。
      Intelも5Gモデムの開発自体はしてたのに、事業としては同じ形でないと生き残れないってことで、Appleに売却なんでしょうね。

      でも、EUが独禁法違反と認定したり、やFTCとの裁判で負けて風向きが変わりそうという見方もある。
      https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/0 [nikkeibp.co.jp]

      • by Anonymous Coward

        なんでインテルほど財力のある企業がたかがモデムで勝てなかったんだろう
        なんでモデムってここまでオオゴトとして扱われてるんだろう
        実は凄く作るの大変なんだろうか

        • by Anonymous Coward on 2019年07月27日 22時58分 (#3659476)

          各国で技術承認を取るの超メンドクサイ
          で、主要地域のどっかが未承認だったら商品価値ゼロ
          電波弱いWiFiだってPCはカニとインテルだけじゃん?

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            認証を取るのはチップ単体ではなく機器側では?
            チップの設計に各国の規正に配慮はするだろうけど。

        • by Anonymous Coward on 2019年07月28日 11時42分 (#3659606)

          > なんでインテルほど財力のある企業がたかがモデムで勝てなかったんだろう
          大抵は「イノベーションのジレンマを読め」って言っとけばだいたい正解だったりする。

          #今回の事例で、どこまで当たってるかは知らんけど。
          「Intelは主要ビジネスがPC/サーバー向けCPUでそっちがドル箱。
          潤沢な資金があっても、RoIを最大化するならCPUに注力した方が儲かる。
          『たかがモデム』ごときにかける金はない。

          たとえIntel全体としては膨大な資金があっても、モデム部門がそれを使えるわけじゃない。
          とすると、別にIntelのモデム部門だからと言って、特に有利になることはない。
          資金にしろ人材にしろ、主力CPU部門とのリソースの奪い合いになるのでむしろ不利。」
          みたいな話。

          ゼロックスのコピー機、IBMのメインフレーム、IntelのCPU、MSのWindows。
          べらぼうに儲かる主力事業を持ってる企業が他の零細事業を始めるのは、
          ベンチャーがやるより難しいんだ。

          親コメント
          • by Anonymous Coward

            あなたの言っていることはイノベーションのジレンマと関係ないことじゃありませんか?
            イノベーションのジレンマは必要十分な性能を獲得した安物(例:中華家電)が
            高価でオーバースペックな製品(例: 国産家電)を駆逐してしまうという話ですよね?

            • by Anonymous Coward

              > イノベーションのジレンマは必要十分な性能を獲得した安物(例:中華家電)が
              > 高価でオーバースペックな製品(例: 国産家電)を駆逐してしまうという話ですよね?

              全然違う。もっと勉強してきなさい。

              ちなみに今回のIntelのモデム事業失敗の件は「イノベーションのジレンマ」の例ではないというのはあっている。

              Intelはもともとはモデム事業を自分の本業の強化のために買った。
              だからイノベーションを起こすためではなく、本業の延命策だ。
              それが失敗した後、単純にモデムチップを作る商売に方針を変更したわけで、
              それは言わば敗戦処理、あるいは廃品の再利用だ。
              モデムなんて昔からあるもので、イノベーションでも何でもない。

              • by Anonymous Coward

                >だからイノベーションを起こすためではなく、本業の延命策だ。
                Intelとしてはイノベーションを起こす気がなかったかどうかはさておき、
                「本業の方が儲かるからモデム事業には注力できない」
                のが「イノベーションのジレンマ」の話。
                経営判断として最適化した結果、必然的にそうなる。

                >モデムなんて昔からあるもので、イノベーションでも何でもない。
                「イノベーションのジレンマ」でも、事例として3.5インチHDDとかも紹介されてる。
                「HDDなんて昔からあるもので、イノベーションでも何でもない」と、
                5インチHDDのメーカーは思っていただろうね。

                破壊的イノベーションとはそういうものだから。
                昔からあるかどうかは必ずしも本質ではない。

                イノベーションを実現した側の人間でさえも、実際に起きてみるまでは
                それが何を意味するかはなかなか分からないのが破壊的イノベーション
                というものだろう。

        • by Anonymous Coward

          可能なら日経の方の記事読んでみて下さい。
          なぜ?に答える内容が書いてあります。

          • by Anonymous Coward

            リンクは?

            • by Anonymous Coward on 2019年07月28日 12時27分 (#3659617)

              リンクは元コメントの上の方です。
              https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00881/00001/ [nikkeibp.co.jp]
              有料記事なので可能ならと書きましたが、日経エレクトロニクスの紙面でも同じ記事があります。

              有料記事なので引用はしませんが、元になる裁判の内容は以下にあります。
              https://www.ftc.gov/system/files/documents/cases/qualcomm_findings_of_... [ftc.gov]

              LTEの基本特許の10%程度しか抑えていないのに、端末メーカーは特許使用料の50%以上、メーカーによっては80-90%をQualcommに支払っている。
              有力端末メーカーには他社のモデムを使わないことと引き替えに、特許料の払い戻しをしたりして、市場を支配している。

              これらを可能にしていたのが、Qualcommの以下の特許戦略です。
              Qualcommが半導体メーカーにはライセンス許諾せず、端末メーカーに許諾すること。
              端末メーカーにライセンス許諾する前提がQualcommのモデムを買うこととなっているので、端末メーカーはQualcomm以外の半導体メーカーからモデムを買うことが出来ない。
              (他のメーカーから買ったら、半導体メーカーも端末メーカーも許諾を得られないので、特許侵害になる)

              他にもありますが、諸々のことが裁判で競争法違反と認定されました。
              日経の記事にはもっと詳しい分析や解説があるので、読める方は読んでみて下さい。
              判決の内容と合わせて読むと、とても参考になりました。

              親コメント
              • by Anonymous Coward

                となると、MediaTekやHuaweiなどのモデム商売やってる会社はどうやってるんだ?

              • by Anonymous Coward

                ライセンス許諾しないってのは、文字通り全く許諾しないのではなく、法外に高い金額を要求するってことです。
                さすがに全く許諾しないと一発アウトでしょう。
                上記の80-90%をQualcommに支払っているというのはHuaweiの証言なので、Huaweiも相当ふっかけられてるんだと思う。

                MediaTekが撤退しないで済んでる理由はよく分かりませんが、最新世代のモデムを出してないので競合になってないのかも。
                5Gモデムも開発してるけど、ミリ波帯に対応してないから主流とは言えない。
                いずれにせよ、裁判の内容にMediaTekの証言もたくさん出てくるので読んでみて下さい。

              • by Anonymous Coward

                HuaweiはQ社製品をスポットで使うからコストが上がるんだろうな。
                MediaTekはコスト高になる先端技術をわざと避けている感じの商品展開だよね。
                まあその結果としてQ社ハイエンドとガチはしないって事になるので競合外ってのは正しいのかも。

        • by Anonymous Coward

          そら元々が先が見込めなくて売りに出そうとしていたInfineonの事業部門を買ったんだからな。

          そもそもの話、Intelは別にモデムチップ市場で覇権を握ろうとしていたわけじゃなくて、自社のx86と組み合わせて
          スマホ向けのチップセットを作って、スマホ市場に入り込もうとしていたのよ。まあ失敗したんだけどさw
          だから、モデム技術の開発にさほど熱心に投資はしていなかった。

          スマホ市場をあきらめた後、仕方ないのでモデムビジネスに舵を切り直した。
          で、Qualcommに値引きを迫る交渉材料にしたいAppleに咬ませ犬として使われたわけw

          そういう特別な

      • by Anonymous Coward

        MediaTekを忘れないで・・・

        https://www.mediatek.com/ [mediatek.com]

  • by Anonymous Coward on 2019年07月27日 18時42分 (#3659402)

    Appleクラスになると、撤退しそうになったら事業ごと買い取ればいいからすぐ撤退するIntelからでも部品を買えるのか。
    Qualcommしか買い付け先がないと価格交渉も不利になるし

    • by Anonymous Coward

      結局は売っちゃうインテルなんてダボハゼが集まってくるようなもん。

      # モデムをモジュラー/デモジュラーって言う人がいて衝撃

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