iOS 9の広告ブロック、影響を受けるのは広告ブロックソフトウェア?Web広告? 22
ストーリー by headless
影響 部門より
影響 部門より
iOS 9ではContent Blocking Safari Extensionsが追加され、開発者はSafariで広告をブロックする拡張機能を提供できるようになる(The Registerの記事、
The Washington Postの記事、
Adblock Plusのブログ記事、
The Vergeの記事、
USA Todayの記事)。
Content Blockingを使用する拡張機能ではアクションとトリガーを指定するJSONファイルをSafariに送ることで、効率よくCookieや画像、リソース、ポップアップ、その他のコンテンツのブロックが可能になるとのこと。XcodeにはContent Blocking拡張機能用のテンプレートが含まれているが、詳しいドキュメントは未提供で、Stack Overflowではうまく呼び出せないといった報告も出ている。
Content Blockingで使用するJSONデータで指定できる内容についても説明されていないが、Appleが提供しているサンプルによれば比較的シンプルな指定しかできないようにも見える。これについてAdblock Plus開発者のSebastian Noack氏は、SafariでAdblock Plusのパフォーマンスを向上させる可能性がある一方、高度なブロック指定ができなくなることでSafariでの広告ブロック機能自体が死んでしまう可能性もあると述べている。
一方、Safariで広告ブロックが可能になることで、Web広告への影響を懸念する意見もあるようだ。実際に悪影響を受けるのは広告ブロックソフトウェアだろうか、Web広告だろうか。
Content Blockingを使用する拡張機能ではアクションとトリガーを指定するJSONファイルをSafariに送ることで、効率よくCookieや画像、リソース、ポップアップ、その他のコンテンツのブロックが可能になるとのこと。XcodeにはContent Blocking拡張機能用のテンプレートが含まれているが、詳しいドキュメントは未提供で、Stack Overflowではうまく呼び出せないといった報告も出ている。
Content Blockingで使用するJSONデータで指定できる内容についても説明されていないが、Appleが提供しているサンプルによれば比較的シンプルな指定しかできないようにも見える。これについてAdblock Plus開発者のSebastian Noack氏は、SafariでAdblock Plusのパフォーマンスを向上させる可能性がある一方、高度なブロック指定ができなくなることでSafariでの広告ブロック機能自体が死んでしまう可能性もあると述べている。
一方、Safariで広告ブロックが可能になることで、Web広告への影響を懸念する意見もあるようだ。実際に悪影響を受けるのは広告ブロックソフトウェアだろうか、Web広告だろうか。
【予測】 戦争に勝つのは 「広告収入を目的としたWebサイト」 (スコア:2)
「広告ブロックソフトウェア」に対する影響と、「Web広告」に対する影響は全くの別物であるので、分けて考える必要があると思います。
Google は Play ストアから広告遮断系アプリを排除 [itmedia.co.jp] していますが、Apple は していない [amamoba.com] ので従来から広告ブロック機能が標準で搭載されたブラウザアプリが利用可能でした。Safari が Content Blocking 拡張を導入すれば、そういったブラウザアプリから Safari へ乗り換えをする人が増えるでしょうから、直ちに「広告ブロックソフトウェア」へ影響が出るでしょう。
そして、「Web広告」への影響としては、広告ブロックの利用者の割合が増えてきたら、サイト運営者が広告ブロック導入者を一気に排除するようになるでしょうから、大した影響は無いと思います。今現在、広告ブロックが可能なのは、広告ブロッカーの利用者が全体からすれば少なく、Webサイト運営者が本気で「広告ブロック導入者の排除」を行っていないからでしょうね。Webサイトの運営者が本気になれば、難読化した JavaScript などを用いて、広告をロード・表示しない限りコンテンツを正常に表示できないようにするのは容易なことです。それに広告ブロッカーが対応してバージョンアップ(または定義ファイルの更新)を繰り返してイタチごっこになったとしても、「Webページが正常に見られる期間」と「表示できない期間」が繰り返されることになります。ユーザーは、そんな不安定な状況でWebブラウジングをしたくはないはずですから、広告ブロックを諦めることになるでしょう。
結論としては、主要ブラウザがデフォルトで広告ブロック機能を搭載したり、広告ブロックの利用者が一定割合に達したりしたら、「広告ブロックソフト」と「広告収入を目的としたWebサイト」の全面戦争が始まることになるでしょう。そうすると、前述の通り、「広告収入を目的としたWebサイト」が勝利することになり、そうなった場合、事実上広告ブロックが不可能になり、「広告ブロック導入者」が泣くことになります。
Re:【予測】 戦争に勝つのは 「広告収入を目的としたWebサイト」 (スコア:3)
そう簡単にはいきません。
Web広告は必ずしもサイト運営者の唯一の収入源ではないから、広告ブロックを使われても痛くも痒くもないサイトも沢山あります。
これらのサイトは広告ブロック対策でユーザーを締め出す必要がなく、広告ブロックを使うユーザーの移行が狙えます。
ユーザーは不安定なサイトを使いたくないはずですから、広告ブロックを対策するサイトを諦めるでしょう。
…という論法もあるので、安易にどちらが勝つかを断言するのはお勧めしません。
Re: (スコア:0)
「Web広告があるけど広告が収入源じゃないサイト」のうち、たとえば通販サイトなどは流入した人数に応じて売り上げも増えることが想定されるから、そこまで問題にはならないかもしれない。
ただ、情報サイト等、ユーザーが増えたからといって広告以外の収入源が増えないサイトだとそうはいかない。広告ブロックを使っているユーザーが大量に流入してきた場合、サイトの運営コスト(サーバーというか帯域のコスト等)はどんどん上がっていくのに、収益が上がらないから。
そうすると「広告+その他の収入でやっていく」というビジネスモデルそのものが傾くので、結局は広告ブロックしているユーザーを締め出すしかなくなると思うよ。
#どんな形であれ「業界に入ってくる金が減る」「でもユーザーはそんなに減らない」のなら「金が減ってくる原因のユーザーを締め出す」ことになるのはマクロな視点では他に選択肢がないので、広告ブロック側が負けると断言していいと思うなぁ
Re: (スコア:0)
広告がアフィリエイト広告に寄り過ぎてない?広告記事書くとかあると思うけど。
Re: (スコア:0)
少人数とか個人で運営してると広告記事を書くための交渉するだけでも大変だぜ。
ましてや「広告記事を書く」という新しい業務が発生するわけだから、それはビジネスモデルを変えろと言うに等しい。
そうでなくても「記事以外のコンテンツ」が売りの場所に広告記事なんか載せたところで誰も読まないから、広告記事を求めるクライアントだって居るかどうかすらわからない。
挙げ句に、広告記事書いたりしてると、その商品やサービスに問題が発覚しても批判し辛くなるから、内容がどんどん薄くなるしな。
アフィリエイト広告だけが収入源とは思わないが、アフィリエイト広告以外の広告を出しづらいサイトやサービスも少なからずあるのは事実。
Re:【予測】 戦争に勝つのは 「広告収入を目的としたWebサイト」 (スコア:1)
>「広告記事を書く」という新しい業務
これが問題になるとしたら、それまでは悪いアフィリエイト広告なのでやめていただきたいし滅んでいただきたい。
アフィリエイト広告とはバナーを貼って終わりではなく、コンテンツの内容からアフィリエイト先に行きたくなるような広告のことです。
ぜひ広告ブロックのホワイトリストに載せたくなるようなアフィリエイターを目指してください。
Re:【予測】 戦争に勝つのは 「広告収入を目的としたWebサイト」 (スコア:2)
生き残れるのはgoogleやfacebookみたいな巨大なインフラを持っている企業か会員制サイト、それ以外の広告収入に依存したサイトはかなり淘汰されるだろう。
Web広告はコンテンツ作成費用ではなくて、情報を公開するインフラに掛かる費用を回収するもの、
インターネットで利用者が見ているのは、大抵は他の利用者が無償で公開した何かで、Web広告の収益で作成されたコンテンツと言うのは極少数。
スラドのコメントもまさにそれ、なので広告ブロックが普及してもWebコンテンツの総量は対して減少しない、
実際に戦争が起こるのは「広告収入を目的としたWebサイト」間、
許容可能な広告でインフラコストをペイできるWebサイトと、インフラの維持に掛かるコストを直接負担してもらう会員制Webサイトが生き残る。
Re:【予測】 戦争に勝つのは 「広告収入を目的としたWebサイト」 (スコア:1)
要約すると「いたちごっこになるけど、最終的にはコンテンツを見せないという方策がとれる広告付きウェブサイトと広告業者が勝つだろうね。」ってことでしょ。
なんでそんなに長く書くの。
Re: (スコア:0)
>ユーザーは、そんな不安定な状況でWebブラウジングをしたくはないはずですから、広告ブロックを諦めることになるでしょう。
広告ブロック意識するようなユーザはそんなサイト自体諦めそうな気がする。
#アプリ内で(誤って)広告タッチした際、アプリ->Safari->AppStoreって遷移していくのがうっとおしい。
#Safariのタブも閉じなきゃならんし。
Re: (スコア:0)
「広告見てまで、見たいコンテンツがある場合」に限るよねそれ
Re: (スコア:0)
コメントについてではなく恐縮ですが、あなたに興味があります。
どのくらいの頻度でスラドを見てて、1ポストにどれくらいの時間をかけているのか。
Re: (スコア:0)
だがしかし結局FlashはAppleに殺された
Appleの製品上でうまく動作しないWebサイトは欠陥サイトである
これが事実かどうかはともかく、そうなってしまう
Re: (スコア:0)
ロードはともかく表示したかを確認できるかな?
ブロックしたいユーザーは最悪表示をブロックできれば溜飲は下がるわけで。
Re: (スコア:0)
※ただしニュースサイト、まとめサイトのみ
が抜けてますよ
Re:単にApple独裁がより強まるだけ (スコア:2)
そーいう言い方は実際に起こってからにすべきじゃないかなー
今の状態でもGoogleの本業に嫌がらせしつつ
GoogleのAndroidに無いメリットをPR出来るって事で
慈善事業じゃないのは分かってるだろうし
Re: (スコア:0, 参考になる)
はいはい、Apple叩きたいだけなのね。
そもそもAppleは今回そういう機能拡張を許すようにしただけで、同様のものはずっと昔からfirefoxがやってるだろ。今ではChromeやSafari(Mac)も同様だ。そのMac SafariでAppleが何か都合の悪い拡張機能をブロックしたか?
Windows 10に搭載するMicrosoft Edgeも拡張機能つけられるようになるから同じこと言えよな。
Re: (スコア:0)
iOSはアプリとしてブラウザを申請しても承認されないイメージ
MacやWindowsの話は特段関係ない
Re:単にApple独裁がより強まるだけ (スコア:1)
> iOSはアプリとしてブラウザを申請しても承認されないイメージ
「ブラウザ」というカテゴリだとSafariコンポーネントの利用が義務で自前レンダリングエンジンは禁止
Appleのビジネスで邪魔になる機能があったらアプリごとリジェクト
広告ブロックを組み込むにも限界がある(特にSafariコンポーネント自体の動作には介入できない)
「ブラウザ」でない場合、外部からのスクリプトを読み込んで自前解釈するアプリがそもそも禁止
なのでネイティブブラウザレベルのものが理論上作れない。
しいて言えばWeb上でレンダリングされた「Webサイト画像」をユーザに見せて、
タップされた位置をサーバに転送してサーバ上で次のレンダリングをさせるつー
一昔前のiモード勝手アプリのフルブラウザみたいなのが限界
Re: (スコア:0)
わざわざMSを叩けとか言われなくても、まったく同じことやったのにAppleは褒め称えられてMSは叩かれるのはいつものことだろ。