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電力

iPhone スクリーン破裂事故、バッテリー加熱が原因ではないと主張 92

ストーリー by reo
お互いに悪者を作るのはやめましょうよ 部門より

renja 曰く、

米アップルは「iPhone 3G」の破裂事故について調査を行い、「一部で指摘されているようなバッテリーの過熱が破裂の原因であることを示す証拠はない」との声明を発表したそうだ (AFP BB NEWS の記事より) 。

同社の調査によると、いずれの破裂事故も外部から iPhone に力がかかったことが破裂の原因だったという結論が出たらしい。これを踏まえて、これまでに 10 件の破裂事故が報告されているフランスでは、エルベ・ノベリ消費者問題担当相が「現時点では、事故の責任がアップルにあるのか消費者にあるのか判断するには時期尚早だ」と、まだ断定せず慎重な姿勢を見せているようだ。

外部から力を加えるといっても、いったいどんな力で握りしめたらそんなことになるのか想像もつかない。記事を読む限りでは破裂した iPhone 3G の使用状況が特殊だったと読めるようなことは全く書かれていないが、もし特筆すべき点もない普通の使用状況で発生しているのだとしたら、製品の欠陥である可能性が高くなるのではないだろうか ?

アップルの独自調査だけでなく第三者による調査の必要性が高いと思われるが、どうなることやら。

原因が特定できたわけでも再現性があるわけでも特定のロットで発生するわけでもないなら、iPhone に原因があると言わないのもリコールを行わないのも普通だと思うんだけどなあ。でも自分が使ってる iPod が破裂して怪我をしても Apple が何ら保証してくれないと言われると、うーん、とは思う。

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  • そおかぁ? (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年08月31日 12時44分 (#1631982)

    >原因が特定できたわけでも再現性があるわけでも特定のロットで発生するわけでもないなら、iPhone に原因があると言わないのもリコールを行わないのも普通だと思うんだけどなあ。
    iPhoneのみが他の同様の持ち運びの液晶を持つ機器と比べて多頻度で事故を起こすなら、単に事故理由が判らないだけで内在的な原因があると思うのが普通だと思うぞ。
    でないと事故調査能力が無い会社なら全て免責可能って事に。

    それとは別に「破損時にユーザーが危険」ってのはそれだけで良く無い状況な訳だけどな。
    消費者安全の観点からは、「電源が入らない」てのと「発火する」ってのは全く別の扱いに成るが如く。

    • by Anonymous Coward on 2009年08月31日 13時13分 (#1632010)
      100万台売れた機器の0.001%の故障と10万台売れた機器の0.001%の故障はどうしても絶対数が変わってくるわけで。
      他の機器では液晶の破損件数が少ないとしても、だからiPhoneの割合は大きいとはいえないと思う。

      さすがにどこの製造事業者も不良モードにおける不良品率は計算してるけど、
      明らかに不良率が高くないとリコール処理には踏み切れないでしょ。
      前回のバッテリーの破損問題は事故の危険度と騒がれすぎたことによる消費者感情の悪化のために
      結構柔軟な対応に変化したけど、液晶の破損は機器を落としたりしたくらいで発生しやすい状況だからね。
      内在的な問題と決め付けることは簡単ではないな。

      まぁ、良くも悪くもiPhoneは注目されてるから故障記事も人目につくし、親コメみたいな人も多いから、
      消費者感情が悪くなった時点でAppleが対応せざるをえなくなるかもしれないな。
      親コメント
      • Re:そおかぁ? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2009年08月31日 13時24分 (#1632018)

        故障率を問題にしているのではないよ
        故障したときに動かなくなる、ではなく破裂する、という最悪の方向に向かうのが問題なんだよ

        親コメント
        • Re:そおかぁ? (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2009年08月31日 14時18分 (#1632059)

          >車は故障したときに最悪の方向に向かいますよ?

          いや、世の中にはフェイルセーフという考え方があってだね。壊れた際に安全側に倒れるように設計するのが工業製品のあるべき姿なわけで。壊れるのはしょうがないが、壊れた際に死傷者および周囲に被害を及ぼさないように設計しないとまずい。
          #PC用の電源なんぞも、どこかが壊れた際に火災を起こしにくいような設計になっていないと各種規格が通らないとかありますよね。

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          • メイン基板と電池の間を熱伝導性に優れたグラファイトシートで密着させて放熱効果を上げつつ小型軽量化を実現している [nikkeibp.co.jp]そうです。

            # CNETの分解写真も参照:http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20377188-36,00.htm [cnet.com]

            …つまりは、電池も放熱器として利用しちゃいましょう\(^o^)/と言う大胆な機構設計をやっちゃってるようですよ。

            こうすると、充電・電源管理IC [linear.com]で電池の温度を監視している充電時だけではなく、メイン基板などの各チップが高く発熱する使用時も、電池には高い熱ストレスがかかる可能性がある機構設計になるのですが、真面目にそのあたりの恒温槽エージング検査とかやらないで設計を通してるか、何らかの不具合が出ても再現性がないとかそういう理由で対策しないで出荷しちゃってるとしか思えないような(;´Д`)

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            •  素朴な疑問なのですが、Vcc/GND層を(chipだけでなくバッテリーからの熱を含めた)放熱版として使用している可能性はないのでしょうか?

               ま、なんにせよiPhoneってiPod Touchなら金属を使用することで放熱版に使えている外装部分を、電波の通りを良くするためにプラにしているので熱がこもりやすいという点で確かに不安ですね。

              --
              ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
              親コメント
              • 素朴な疑問なのですが、Vcc/GND層を(chipだけでなくバッテリーからの熱を含めた)放熱版として使用している可能性はないのでしょうか?

                当然、それはやってはいますが(と言うか殆どのチップは基板と熱結合させてあるはず)、熱というのは厄介で周囲の温度が低ければ放熱効果があっても周囲の温度が上がれば放熱効果は下がって行きます。
                で、基板に熱を逃すのはいいのですが、その逃した熱をどう捨てるかが問題で、あの構造だとケースなどに逃して外部に捨てることのできる熱量よりも部品に逆流してしまう熱量の方が勝る感じがするんですよね。

                # そもそも、基板→グラファイトシート→バッテリー→放熱層 と言うパスで、バッテリーを熱媒体に使ってるということで…

                で、使用上、基板上の部品に逆流する(チップの温度を上昇させる)熱量はそれほど多くないだろうけど、バッテリーがどうだろうか?と考えると周囲の温度がそんなに高くない(多分25℃以下?)時にはバッテリーを通過するにせよしないにせよ、チップが出す熱もバッテリーの自己発熱分も、大半の熱量はケース裏側のマグネシウム合金層から外部に捨てられますが、
                これが周囲の温度が上がってきたりポケットに入れるなどしてケース裏側の放熱層が高温を維持し放熱効果を失い始めると、今度は捨てきらない熱量がバッテリーに蓄積し始める。
                バッテリー自体がものすごく熱容量が大きい物体ですからバッテリーに熱が溜まっている間も基板上のチップは一部の物を除いてそんなに温度上昇せず・専らバッテリーが温度上昇をしていく。
                その上、バッテリーというのは放電時も(Liポリマーだと充電してるほどではないだろうけど)自己発熱しますが、どうやらiPhoneでは放電時の温度管理はやっていないかものすごくいい加減な感じがします(回路を考察する限りでは)

                こうなると、充電してるときほどではないけれどバッテリーに強い熱ストレスがかかることになる。

                # マザーボードでよくあった、アルミ電解コンデンサの膨張や液もれ問題と同じような構図です。
                # 電源回路のリプルを除去する電解コンデンサは自己発熱やマザーボードから受ける熱による熱ストレスを常時
                # 受けていて、放熱機構がきちんとしていてコンデンサが冷され続けていればコンデンサの劣化は
                # 促進されませんが、大概の場合は劣化が促進されて液漏れや液の枯渇でコンデンサが死んで電源供給
                # 回路が動かなくなる。
                # 今は個体アルミ電解コンデンサや有機固体コンデンサのような熱ストレスに強い物に置き換えられてきていますが…

                これはすぐに爆発する程ではないにしてもバッテリーの素子の劣化を促進し・急速に寿命を縮めてより弱い熱ストレスでの爆発可能性を増やします。
                そういうような事の繰り返しで脆弱化したバッテリーが(場合によっては若干元々の品質に問題があったりなどもして)些細なきっかけで火を吹いたり爆発したりする。

                # 別の爆発したケースだと自動車の中で置いてあった(充電していない)iPhoneが爆発したと言うのがありましたが…

                どちらにしても安全上必要であるとされている、長時間の恒温槽試験や熱衝撃試験をやってないかやっているにしても温度測定ポイント真面目に設定してないで問題が見つけ出せないままに商品として出してるように見えますけどね。
                全世界規模で数千万台規模で流すのだから-20~70℃程度・せめて-5~+60℃の範囲は最初に洗っておいた上で不具合修正やると思うのですが…

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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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