リンクをクリックするだけでiOSデバイスが再起動してしまうWebサイト 14
意図的なものとバグのものと 部門より
リンクをクリックするだけでiOSデバイスが再起動してしまうというWebサイト「crashsafari.com」が話題となっている(VentureBeat、9to5Mac、Guardian、BetaNews)。
crashsafari.comはHTML5のhistory.pushState()メソッドを使い、履歴に1文字ずつ長いURLを繰り返し追加していくことでWebブラウザをクラッシュさせるというもの。名前の通り、Safariが最も大きな影響を受け、iOSのSafariでは端末が再起動してしまう。再起動までの時間は端末の処理速度によって異なるようだ。OS XのSafariは応答しなくなり、再度使用できるようにするにはMacの再起動が必要だという。
ChromeやOpera、FirefoxなどのWebブラウザも影響を受ける。ChromeとOperaはリンクをクリックすると応答しなくなり、放置しておくとクラッシュする。手元の端末で試してみたところ、Androidではタブがクラッシュし、Windowsではメインプロセスのメモリ使用量が4GB近くなったあたりでアプリ自体がクラッシュした。いずれも完全に応答しなくなるわけではなく、クラッシュ前にタブやアプリを閉じることは可能だった。ただし、環境によって動作が異なる可能性もある。
一方、Firefoxは応答しなくなるものの、しばらくすると応答のないスクリプトの警告が表示される。「スクリプトを停止」をクリックしてもスクリプトは停止しないが、「スクリプトをデバッグ」をクリックすることでスクリプトを停止することができた。警告が表示された時点でメモリが解放されるようなので、クラッシュすることはないものとみられる。 なお、Internet ExplorerとEdgeでは一時的にCPU使用率が高くなるものの、何事もなくWebページが表示される。URLにセットできる文字数が制限されていて、エラーによりスクリプトが停止するようにも見える。 VentureBeatの調べによると、このWebサイトのドメインが登録されたのは昨年4月だが、最近になってHacker Newsへリンクが投稿されたことで再び話題になった模様。また、「crashchrome.com」というのもあるようだ。
なお、これとともにアドレスバーで検索を行うとブラウザが突然終了するという問題も発生していたという(ロイター)。こちらは検索候補を表示する機能が原因のようだが、すでに修正が行われているとのこと(BuzzFeed)。