Apple、無料アプリに「課金オプションを付けないとアップデートさせない」と要求 1
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
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Appleによるアプリストア独占が議論となるる昨今だが、今度はWordPressの開発者が、iOS版のWordPressアプリに課金オプションを付けないとアップデートを認めないと言われたことをツィート、Appleへの批判が上がっているようだ(Gigazineの記事, The Vergeの記事)。
問題となったiOS版のWordPressアプリは、無料でウェブサイトを作ることが可能なだけのアプリで、特にアプリ内でも何も販売していないが、Apple側はこれに対して最新のアップデートを配信するにはWordPress.comで提供している有料オプションをアプリ内でも提供するように要求、アップデートをブロックしたとのこと。
この件を取材したThe Verge紙に対して、Appleはこれが事実であると認め、「アプリのコンテンツまたは機能のアンロックはアプリ内課金にて行う必要がある」との規約に抵触すると説明したとのこと。ただし、このアプリは実際にはWordPress.comで購入したものをどうこうすることは出来ず、せいぜいWebサイトのテーマを選択できるだけだという。
Appleの要求を受け、WordPress側は将来的にアプリに有料オプションを追加する予定だとしている。一方で、The Verge紙では「Appleが収益を守ろうと熱心に取り組んでいることの最新事例の一つに過ぎない」と述べており、騒動となっているEpic以外でも問題が起きていることを報じている。
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煽りっぽいタイトルなので独自解説してみます (スコア:2)
Gigazine記事だと、まるで全ての無料iOSアプリが有料課金の実装を迫られているようにも読めて、ちょっと煽りっぽさを感じますので、私の知る範囲で説明してみます。
WordPress には有料プラン [wordpress.com]や有料テーマがある。
IOS版 WordPress には課金の仕組みは実装されていなく、有料プランや有料テーマはパソコンで購入して組み込む。
Apple のガイドラインでは、アプリ内で使う有料サービスは App Store でのみ売ることが認められているので、たとえそれがパソコンと共通するものであっても App Store で売りなさいという事らしい。
WordPress は、一応これに納得した。
が恐らく、今後も似たような事件は起こるだろう。
Webサービスで完結していて独自課金もしていたものが、アプリになったら Apple にも払うというのは違和感が大きい。
さらに、App Store での課金額は Tire と呼ばれる仕組みを使って各国の消費税とかの問題を吸収しているのだが、これは1セント単位とかの設定ができないので、パソコンと完全に同じ額の支払いが難しいという問題もある。
パソコンで買うのと App Store で買うのに値段の違いがあったら、ユーザーは当然ながら安い方で買う。
WordPress はこのへんの事情も分かって、Apple の方針に同意したのだと思います。