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Uberの自律走行タクシーによる歩行者死亡事故、事前報告書が公開される

タレコミ by headless
headless 曰く、
米国家運輸安全委員会(NTSB)は24日、3月にアリゾナ州テンピで発生したUberの自律走行タクシーによる歩行者の死亡事故について、事前報告書を公開した。事前報告書はこれまでに判明した事実を記載したもので、事故の分析や可能性のある事故原因については触れていない(ニュースリリース事前報告書: PDFMashableの記事SlashGearの記事)。

自律走行システムから取得したデータによると、車載のレーダーとLIDARが歩行者を検知したのは衝突のおよそ6秒前。システムは当初、歩行者を不明な物体として識別したが、接近するにつれて識別結果は自動車から自転車へと変動し、衝突の1.3秒前には緊急ブレーキが必要と判断している。しかし、Uberによれば異常動作を防ぐために自律走行モードでは緊急ブレーキ機能を無効化しており、オペレーター(テストドライバー)任せになっていたという。システムにはオペレーターへの警告機能も備わっておらず、オペレーターがハンドルに手を添えたのは衝突前1秒以内、ブレーキ操作をしたのは衝突後1秒以内と記録されている。

事故後に公開された車内の映像ではオペレーターが繰り返し視線を下に向ける様子がみられたことから、明らかに気が散っていたなどと報じられていた。しかしオペレーターの証言によれば、これは情報パネルの表示内容を確認していたのであり、車内にあった携帯電話は事故後に通報するまで使用していなかったという。

歩行者については、暗い色の服を着て街灯の直接当たらない場所を横断していたこと、自転車の側面には反射材がなかったこと、衝突の直前まで自動車の方向を見ていないこと、薬物検査でメタンフェタミンとマリファナが検出されたことなどが記載されている。なお、オペレーターの薬物検査は行われていないが、出動した警官によれば薬物の影響を受けている様子はみられなかったとのことだ。
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