禁煙を成功させるには、禁煙グッズよりもお金のほうが効果がある

あるAnonymous Coward 曰く、

企業が従業員を禁煙させるため、電子タバコや禁煙グッズを与えるのは効果がないという。New England Journal of Medicineに掲載された調査結果は、これまでの電子タバコ愛好家の主張に疑問を呈する内容となっている。調査に協力したのは米国企業54社。そのうち喫煙をする従業員数は6,006人だった。結果によると、全体における6か月間の禁煙成功率は3％未満だった。

実験では複数の禁煙方法が試されたという。一つは電子メールで禁煙を応援するメールを送るというもの。このサービス利用者で6か月間の禁煙成功率は1％以下。ニコチンパッチ、ロゼンジ、ガムなどの禁煙グッズを使用したグループの同期間の成功率は2.9％以下だった。電子タバコの利用者のグループは6か月間の禁煙成功率を4.8％にまで増やしたものの、全体の統計的には影響を与えなかったという。

最も成果を上げたのは、タバコから離れた場合に現金報酬を渡す方式のグループ。最初の月は100ドル、3か月の時点では200ドル、6か月間禁煙の場合は300ドルという形で現金を増やした。この結果、グループ参加者の9.5％が禁煙に成功したという。さらに6か月間禁煙できなかった場合、600ドルを失うという脅しを掛けたグループでは12.7％の禁煙成功率になったという（Reuters、slashdot）。