中国の人気ニュースアプリ4種がアプリストアから削除。中国当局から一時停止命令

あるAnonymous Coward 曰く、

4月9日、中国で最も人気のあるニュースアプリ4種がアプリストアから姿を消した。中国当局が規制違反の情報が掲載されたとして、中国のスマートフォン（スマホ）大手などに対しダウンロードを一時停止するよう命じたという（日経新聞その1、日経新聞その2、サウスチャイナ・モーニング・ポスト、Slashdot）。

ダウンロード一時停止の対象となったのは、アクティブユーザーが2億人以上の「今日頭条」、香港放送局、鳳凰衛視傘下の「鳳凰新聞」（フェニックスニュース）、中国ネット大手網易（ネットイース）系の「網易新聞」、騰訊控股（テンセント）系の「天天快報」。停止期間は今日頭条3週間、鳳凰新聞2週間、網易新聞1週間、天天快報が3日間だという。

とくに今日頭条は傘下の動画サイトで不適切な投稿が1万本以上あったとされ、5000近くのアカウントが停止。ほかの3社でもポルノなどが掲載されていたとみられる。これ受けて今日頭条の張一鳴CEOは11日、「規模拡大に偏り、社会的責任や正しい世論誘導の意識が欠如していた」と表明し、ニュースや投稿内容などを検閲する人員を現在の6千人から1万人に増やすと発表した。

さらに社内の中国共産党組織の活動を強化し、習近平国家主席が別格の指導者であることを示す核心意識を含む4つの意識を高めると強調。4月中に「思想改善」に取り組む委員会を新設し、人民代表大会の代表らで構成するコンテンツ監督専門家グループも設けるとしている。