AC0x01 曰く、
小惑星「Ryugu」で活動を続けている小惑星探査機「はやぶさ2」は9月21日、小型ローバー「MINERVA-Ⅱ1(ミネルバⅡ1)」を分離、翌22日に着地と移動ならびに最初の写真撮影に成功したことを発表した(成功報告, 分離運用スケジュール, MINERVA-Ⅱ1の解説)。
MINERVA-Ⅱ1は初代「はやぶさ」に搭載された探査ローバー「MINERVA」の後継機で、Rover-1A, 1Bの2機から構成される。複数のカメラやセンサーを搭載する他、小惑星の低重力に特化したホッピングによる移動機構を備えることを特徴とする。
19日から始まった分離運用では、はやぶさ2は前回の着陸リハーサルを超える高度60mまで接近、21日13時過ぎにローバーをRyuguに向け投下した。その後投下地点はRyuguの自転で夜となってしまい、またローバー-はやぶさ2間の通信速度が32kbpsということでやや時間がかかったようだが、22日21時に着地ならびに移動が成功したことがローバーからの写真とともに発表された。
初代はやぶさではローバーの投下は失敗したため、実に13年越しの成功となった。また小型天体への探査機投下はフィラエなどの例もあるものの、移動可能なローバーとしては世界初である。なお、はやぶさ2には他にもMINERVA-Ⅱ2と日欧合同のMASCOTランダーが搭載されており、これらも今後順次投下される見通し。