京極夏彦氏が語るMac OS XとDTP 16
ストーリー by yourCat
具体例の持つ説得力 部門より
具体例の持つ説得力 部門より
Acanthopanax 曰く、 "アップルがソリューションのページに、「小説家:京極夏彦がこだわる作品の表現世界」を掲載していました。『文庫判 絡新婦の理(じょろうぐものことわり)』はMac OS XによるフルDTPで制作されたとのことで、作者の京極夏彦氏へのインタビューもQuickTimeムービーにて掲載されています。
その中では、ヒラギノフォントの豊富な文字種、ゲラにかえてPDFをやりとりすることによる工期の短縮 (=執筆時間の拡大) などといったMac OS X + InDesignの利点、さらには出版印刷業務の構造改革の必要性についても語られています。"
フォントやソフト、築き上げたワークフローの関係でOS Xに移行しにくいといわれるDTP。この事例は参考になる。
小説でヒラギノ? (スコア:2, 参考になる)
去年の暮れに、 ヒラギノをデザインした字游工房 [jiyu-kobo.co.jp]の人のお話を聞く機会があったのですが、 ヒラギノはそもそも本文用に作られた字体ではなく、グラビアなどに使えるような、 クールな書体を目指したそうです。
そんな彼らが、本文用書体としてデザインした游明朝体は、藤沢周平の小説を表現できるような 書体ということで作ったものらしいです。
京極夏彦氏が、インタビューの中でヒラギノについて「意外と合っていた」と言っているので (今回の件について言えば)問題はないのかとは思いますが、やはり小説用の字体は本文用の書体が 読みやすいと思います。
関係ないけど (スコア:0)
Re:小説でヒラギノ? (スコア:0)
また、京極さんの別の中央公論新社「覘き小平次」もヒラギノだったような。ぱらぱらと眺めた感じは、全く講談社文庫とは文字密度も異なり、ハードカバーの小説という体裁になっているのには驚きました。
Re:小説でヒラギノ? (スコア:1)
買ってきたので、確認してみましたが、確かにヒラギノのように見えます。しかし、違和感はまったく感じられません。さすがというべきか。
移行について (スコア:2, すばらしい洞察)
PDFのすばらしさとか
INDESIGN 2.0の便利さとか
いろいろ宣伝されているわけですけれども。
OSX対応アプリケーションも、フォントも、
そしてOSXが快適な最新Macも
無 料 じ ゃ な い ん で す 。
これがやはり、移行を阻む大きな壁かと。
わたし? いまだ400MhzのG4ですよ。ええ。
京極夏彦という特殊事情? (スコア:1)
あと字組にも独特の雰囲気を要求していたり。
作家でありデザイナーである京極夏彦だからこそ。という気も。
普通のマニュアル系書籍とかだったら、それこそEWB [ascii.co.jp]のほうが全然省力化されて出版社もデザイナーも楽チンだとおもうのですが。
そのシステムを立ち上げる気合いの入った人があんまり目立ちませんよね。
システムに明るい人は、Webとかゲームとか映像系の会社に転職しちゃったかなぁ? 今DTPに残っている人は、文房具としてのDTPにしか興味がないのかも。という印象です。
Masafumi Otsune [otsune.com]
Re:京極夏彦という特殊事情? (スコア:1)
なら、超漢字使えばいいのにね。
Re:京極夏彦という特殊事情? (スコア:1)
もしくは日本語PDFに出来ますか?
そして、それらを正しくイメージセッターに出力できますか?
と、印刷屋の技術さんに言われるでしょうね。
はすかわ
Re:京極夏彦という特殊事情? (スコア:1)
タイトルを見て
「書けないことか?」
と思った人、手あげて(俺だけか?)
#京極堂シリーズの最新刊、永遠に出ないんちゃうか?(泣)
Re:京極夏彦という特殊事情? (スコア:1)
京極氏は別にかけないとまで言われるほど遅いというわけではないと思うけど。
作家の中には (スコア:1)
ただ、作家に近づきたいというマニアの連中がボランティアでサポートすれば、それはそれで「コストダウン」を意味するでしょうが・・。
他力本願。
Re:作家の中には (スコア:1)
そのあたりはまったく知りませんでしたが、参考になりました。
ま、別に知りたいとも思わないけど。
他力本願。
「工期の短縮は20日以上です」ってのが (スコア:0)
それだけこの業界って技術的に遅れてるっていうことなんですかね??
よく知らないんですけど。
Re:「工期の短縮は20日以上です」ってのが (スコア:1)
京極氏はデザイナーでもあるわけでこういうことを比較的簡単にやれたのだとは思いますけど、こういう技術のある作家はそう多くは無いでしょう。
ですので今回の事例だけを持って遅れているというのは早計かも。
ただ書体とかいろいろこだわりがあって直接指定したいと思う作家は多いでしょうから今回の件が契機となってこういう風な入稿方法を選択することが多くなるかもしれませんね。