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15118673 story
法廷

米非営利組織、App StoreでのTelegramアプリ公開差止を求めてAppleを訴える 51

ストーリー by headless
差止 部門より
米非営利組織Coalition for a Safer Web (CSW)は17日、Appleに対するApp StoreでのTelegram Messengerアプリ公開差止などを求め、米カリフォルニア北部地区連邦地裁に訴訟を提起した(プレスリリース: PDF訴状: PDFSoftpediaの記事Mashableの記事)。

Telegramはプライバシーを重視して個人の会話や個人情報が第三者にアクセスされないよう保護すると説明しているが、CSWはTelegramが適切なコンテンツモデレーションを行わずにネオナチや白人至上主義者などの温床になっていると主張する。AppleはTelegramによるApp Store Reviewガイドライン(1.11.2)違反を黙認しており、CSW代表のマーク・ギンズバーグ氏のような(ネオナチや白人至上主義者などの)ターゲットとなるグループの消費者に経済的損失や精神的苦痛を与えたとし、App Storeにおけるアプリの公開差止命令や損害賠償などを求めている。

駐モロッコ米国大使などを務めたギンズバーグ氏は、アラブ世界初のユダヤ系米国大使であり、暗殺されそうになったことが2回あるという。ギンズバーグ氏はソーシャルメディアプラットフォームが反ユダヤ主義を許容したり、過激主義者のグループの活動を可能にしたりすることを終わらせるためにCSWを設立したそうだ。CSWでは昨年7月、Apple CEOのティム・クック氏にTelegramが適切なモデレーションを導入するまでApp Storeでの公開を停止するよう申し入れ(PDF)ているが、回答はなかったとのことだ。
15111846 story
MacOSX

M1 Mac、突然スクリーンセーバーが起動して操作できなくなる問題 60

ストーリー by nagazou
突然 部門より
headless 曰く、

AppleのM1チップを搭載したMacコンピューターで突然スクリーンセーバーが起動して操作不能になる、という問題がユーザーから報告されている(Mac Rumorsの記事Softpediaの記事9to5Macの記事)。

起動したスクリーンセーバーはマウスやキーボードを操作しても終了しないため、引き続きMacを使用するには再起動やリモートアクセスによるログアウトが必要になる。ディスプレイをいったん閉じて開くという方法もあるが、Mac miniでは使用できない。

この問題は現在のユーザーがログアウトしなくても他のユーザーがログインできる「ファストユーザスイッチ」が有効の場合に発生し、システム環境設定の「デスクトップとスクリーンセーバ」でスクリーンセーバーを無効にしても防ぐことはできないとのこと。報告によればmacOS Big Surすべてのバージョンが影響を受けるようだ。

15110272 story
モニター

Apple、13インチMacBook Proのディスプレイバックライト修理プログラム適用期限を延長 2

ストーリー by nagazou
該当の方はお早めに 部門より
headless 曰く、

Appleが2019年5月から実施している13インチMacBook Proのディスプレイバックライト修理プログラムの適用期限を延長した(AppleのサポートドキュメントMac Rumorsの記事)。

この問題はディスプレイのバックライトが一部またはすべて機能しなくなるというもので、2016年10月から2018年2月の間に販売された2016年モデルの13インチMacBook Pro(Four Thunderbolt 3 Ports/Two Thunderbolt 3 Ports)の一部で発生するという。iFixitの調べによればディスプレイの開閉を繰り返すことでフレキシブルケーブルが破損するのが原因だといい、「flexgate」と名付けていた。Appleは2018年モデルでフレキシブルケーブルを2mm長いものに変更して問題に対処したようだ。

適用期限はこれまで「最初の小売販売日から4年間」となっていたが、15日に更新されたサポートドキュメントでは「最初の小売販売日から5年間または本プログラムの開始日から3年間 (いずれか長い方の期間)」に変更されている。

15107863 story
ノートPC

次期MacBook ProでのTouch Bar廃止・MagSafe復活の噂 65

ストーリー by nagazou
噂 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

複数のアナリストが伝えているところによると、次期MacBook Proでは2016年から搭載されてきたTouch Barが廃止される一方、廃止されていたMagSafe充電コネクタが復活するということである(ITmediaEngadgetGIZMODO)。

Touch Barは以前よりタッチタイプ時に感触がないため扱い辛いと不評であったが、従来の物理ファンクションキーに戻されるとのこと。また電源コネクタが同じく人気のあったMagSafeに戻される他、HDMI等のI/Oポートも復活するとされている。現時点ではあくまで噂であり詳細は不明であるが、外見がスリムにはなっても実用上の不便さが大きかったのだろうか?

15099833 story
Intel

Intel次期CEO曰く、クパチーノのライフスタイル企業よりも全てにおいて優れた製品をPCエコシステムに届ける必要がある 91

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競争 部門より
ボブ・スワン氏の後任としてIntel次期CEOに指名されたパット・ゲルシンガー氏が従業員に対し、Intelはクパチーノのライフスタイル企業よりも全てにおいて優れた製品をPCエコシステムに届ける必要がある、と述べたそうだ(The Oregonianの記事The Vergeの記事Mac Rumorsの記事)。

「クパチーノのライフスタイル企業」が指す企業は明らかにAppleだ。AppleはMacコンピューターでIntelプロセッサーから自社開発のM1プロセッサーへの移行を進めており、M1プロセッサーの性能はIntelプロセッサーを軽く上回るとされる。そのため、ゲルシンガー氏はそれをさらに上回る製品をIntelが作る必要があると考えているようだ。

現CEOのスワン氏は2016年からIntelのCFOを務めていたが、前CEOブライアン・クルザニッチ氏が2018年に辞任したのに伴って暫定CEOを兼任し、2019年にはCEOに就任した。Intelは今回のCEO交代について業績とは無関係だと説明しているが、2020年は半導体企業各社が大きく株価を伸ばす中でIntelの株価が大きく伸びることはなく、7nmプロセスへの移行遅れ発表後は大きく下落した。

ゲルシンガー氏は30年にわたってIntelに勤務し、同社初のCTOを務めた。Intel退社後はEMCのCOOを務め、2012年からはVMwareのCEOを務めている。IntelはAMDやNVIDIAとの競争激化によりTSMCなどへプロセッサーを製造委託すべきとの圧力が強まっており、Apple以外にもプロセッサーの自社開発を進める大手クラウド企業が増加するなど、ゲルシンガー氏が対応すべき問題は数多い。ゲルシンガー氏がCEOに就任するのは2月15日。Intelは重要な決定をゲルシンガー氏就任まで待つことを示唆している。
15099119 story
電力

Belkin、「Belkin ポータブルワイヤレス充電器+スタンドスペシャルエディション WIZ003」全品を自主回収 21

ストーリー by headless
回収 部門より
Belkinは13日、「Belkin ポータブルワイヤレス充電器+スタンドスペシャルエディション WIZ003」全品の自主回収と全額返金を発表した(Belkin公式サポートの記事米消費者製品安全委員会のリコール情報The Vergeの記事SlashGearの記事)。

この製品は10,000mAhのバッテリーを搭載したワイヤレス充電スタンドで、最大10Wのワイヤレス充電が可能なものだという。しかし、電源ユニットに製造上の欠陥があり、充電器が過熱して火災や感電の危険があるとのこと。米消費者製品安全委員会(CPSA)によると、製品は2020年7月から2020年10月まで全世界のAppleストアやAppleとBelkinのオンラインストアで約2,280台が販売されたそうだ。

Belkinでは所有者に対し、即刻使用をやめて電源を切り、払い戻し手続きをするよう求めている。なお、Belkinが公開しているPDF版の警告書では言語名の表記がところどころおかしく、日本語版は「日本人」となっている。
15096718 story
DRM

iOS 14.4 ベータ2、非正規のカメラへの交換を警告するコードが見つかる 33

ストーリー by headless
警告 部門より
先日提供が始まったiOS 14.4 ベータ2で、カメラモジュールが非正規品に交換されたことを警告するコードが発見されたそうだ(Mac Rumorsの記事)。

警告メッセージの内容は、「このiPhoneで正規のApple製カメラが使用されていることを確認できません」といった内容で、「設定」の「一般→情報」やロック画面に短期間表示されるとみられる。iFixitでは2台のiPhone 12でカメラを入れ替えると動作がおかしくなることを確認し、カメラを交換した場合はAppleのシステム設定ツールを実行する必要があることをAppleの内部ドキュメントで確認していた。iOSには非正規バッテリーや非正規ディスプレイの警告を表示する機能が既に搭載されている。
15085545 story
医療

iPhone 12のMagSafeが植込み型除細動器を停止させる可能性 42

ストーリー by nagazou
周知が必要ですね 部門より
headless 曰く、

iPhone 12/12 ProシリーズのMagSafeが植込み型除細動器(ICD)を停止させる可能性があるとして、米ヘンリーフォード病院の医師による研究チームが注意喚起している(論文Medical Xpressの記事9to5Macの記事)。

iPhone 12のMagSafeは円周上に磁石を配置して対応充電器やアクセサリを吸着させる仕組みだ。Appleのサポート文書では「iPhone 12 の全モデルは、それ以前の iPhone モデルよりも磁石の内蔵量が増えましたが、以前の iPhone モデルと比べて医療機器への磁気干渉リスクが高まることは予測されていません」としつつ、利用する医療機器とiPhoneとの安全な距離について医師や医療機器メーカーに確認するよう求めている。

しかし、ICDには磁界を検出して療法を一時停止させる機能が備わっており、切り替えを発生させるには10ガウス以上の磁界で十分だと推定されるという。研究チームでは倫理審査委員会の許可を得てMedtronicのICDを使用する患者を対象に実験を実施したところ、iPhone 12を左胸のICDに近付けるとすぐに療法が停止したそうだ。療法停止は実験をしている間継続し、(胸)ポケット付近の複数の場所でも再現したとのこと。

現在、磁気アレイを搭載しない携帯電話がICDに電磁障害を与える可能性は低いと考えられているが、iPhone 12を胸ポケットに入れて持ち運ぶ場合は特に危険性が大きくなると考えられる。別の研究ではフィットネストラッカーをICDから2.4cm以内に近付けるとICD療法が停止することも報告されており、iPhone 12やその他のウェアラブルデバイスがICDを含む心臓用の植込み型医療機器に与える影響について、医療機器メーカーや医師は患者への注意喚起を怠るべきではないとのことだ。

15083554 story
バグ

Apple Watchの高度計、急激な気圧変化に対応できない? 25

ストーリー by nagazou
キャリブレーションする場所にも左右されそう 部門より
headless 曰く、

昨年末、広い範囲が低気圧に覆われたドイツで、Apple Watchの高度計が200~300m高い数字を表示するとの報告が相次いだ(Mac Rumorsの記事iphone-ticker.deの記事)。

Apple Watch SEとApple Watch Series 6では気圧高度計が利用できる。Apple Watchユーザガイドでは「Apple Watch SEおよびApple Watch Series 6の常にオンになっている高度計はさらに正確で、現在のリアルタイムな高度を遅延なしで追跡することができます」と説明されているが、気圧高度計が天候による気圧変化に対応するにはキャリブレーションが必要だ。Apple Watch Series 6発表時のプレスリリースには「常時計測の高度計は、電力効率が向上した新しい気圧高度計とGPSや近くのWi-Fiネットワークを使用して、一日中リアルタイムで高度を知らせてくれます」という説明もみられるが、補正も行われなかったようだ。

ドイツのAppleコミュニティでは11月初めに高度計の表示が不正確だという質問が投稿されているが、回答者と質問者が何度かやり取りしただけだった。しかし、12月27日以降コメントが急増し、スレッドは1週間ほどの間に12ページまで伸びている。日本のAppleコミュニティでも高度計の正確さに関する質問が投稿されているが、気圧との関係は不明だ。

Apple Watchにはユーザーが高度計のキャリブレーションを実行するオプションが用意されておらず、自動的にキャリブレーションが実行される頻度も不明だ。そのため、強制的にキャリブレーションを実行するには、デバイスを工場出荷時の設定にリセットするしかないとのことだ。

15076597 story
情報漏洩

AirPods Max、数時間の使用でイヤーカップ内が結露すると話題に 57

ストーリー by headless
耳汗 部門より
AppleのワイヤレスヘッドフォンAirPods Maxで、数時間使用するとイヤーカップ内部に結露が発生することが話題になっている(Mac Rumorsの記事Forbesの記事9to5Macの記事iPhone in Canada Blogの記事)。

報告によれば、結露が発生するまでの使用時間は1時間~数時間で、外気温にかかわらず発生するという。耳を覆う形のヘッドフォンを気温の高いときに使用するとイヤークッションが汗で湿って不快なこともあるが、AirPods Maxのイヤークッションは湿っておらず、取り外すとアルミニウム製のイヤーカップ内部に結露がみられるとのこと。水滴が流れるほどの結露が発生することもあるようで、防水でないAirPods Maxでは故障の可能性もある。水と無関係な故障でも水没と判定されることを懸念する人もいるようだ。
15056987 story
Google

GoogleがiOSアプリを更新しないという噂が出回る。Google側は更新予定と発表 11

ストーリー by nagazou
ごたごた 部門より
Fast Companyによると、Googleの提供しているiOSアプリの多くが一月以上も更新されていないという。GoogleのiOSアプリの多くは11月下旬から12月上旬の間に更新されたきりで、これはGoogle製アプリとしては異例なほどの間隔の長さだそうだ。同記事ではこの原因には、Appleの導入した「プライバシーラベルの表示を回避するためではないか」と予想している(Fast Company9to5MaciPhone Mania)。

プライバシーラベルはAppleが示した新たな指針で、ユーザーがアプリをダウンロードする前に、プライバシー方針を確認できるようにするというもの。この方針に関してはFacebookは強く反発したことなどでよく知られている。この方針のため、2020年12月8日以降に新規もしくは更新されたアプリに関しては、プライバシーラベルの表示が求められている。先のFast Companyの記事ではGoogleのアプリが12月8日以降更新されていないことから、こうした予測をしたと見られる。

しかし米TechCrunchによると、その予測は事実ではないとしている。Googleは「Google スライド」を12月14日に更新しているほか、「Socratic by Google」に関しても12月15日に更新しているとしている。ただし、いずれもプライバシーラベルの表示には対応していないそうだ。TechCrunchがGoogleに確認を取ったところ、今週もしくは来週にもプライバシーラベルの表示を行う予定だとの回答を得たとしている(TechCrunchAppleInsideriPhone Maniaその2)。
15057034 story
医療

Apple、Mac App Storeのアプリ「Amphetamine」の名称がガイドライン違反だという主張を取り消す 23

ストーリー by nagazou
いちゃもん 部門より
headless 曰く、

6年前からMac App Storeで提供されているアプリ「Amphetamine」の開発者 William Gustafson氏に対し、Appleが名前とアイコンの変更を突如要求していたそうだ(GitHubリポジトリ SaveAmphetamineMac Rumorsの記事The Vergeの記事Neowinの記事)。

Gustafson氏は12月29日、Appleの担当者からAmphetamineが規制薬物の使用を助長しており、App Store Reviewガイドライン1.4.3に違反するとの連絡を受ける。Appleは名前とアイコンの変更を要求し、1月12日までに対応しなければアプリを削除すると脅したという。

しかし、AmphetamineはMacがスリープモードにならないようにするアプリであり、規制薬物のアンフェタミンとは直接関係ない。AppleはMac App StoreでAmphetamineを提供するだけでなく推薦記事も掲載しており、突然の要求にGustafson氏は驚いたようだ。

Gustafson氏はAppleに異議を申し立てたほか、GitHubで状況を公表して支援を呼びかけ、Change.orgでの署名運動も立ち上げた。その結果、Appleから1月2日に連絡があり、「Amphetamine」の名称と錠剤のアイコンは医療的な比喩だと認められたとのことだ。

15057043 story
アップル

M1 Macなどで動くLinux移植プロジェクト「Asahi Linux」がスタート 64

ストーリー by nagazou
発足 部門より
M1 MacなどのApple Silicon搭載PCで動くLinux移植プロジェクト、その名も「Asahi Linux」が発足がしたそうだ(Asahi LinuxGIGAZINE)。

プロジェクトはPS4 LinuxHomebrew Channelなどの開発に携わったHector Martin氏が立ち上げたものだそうだ。公式サイトによると、これらのマシンでLinuxを実行できるようにするだけでなく、日常的に利用できるOSとしてのLinux環境を構築することにあるとしている。Apple Siliconは公開された情報の少ないプラットフォームであることから、移植を行うには膨大な量の作業を行う必要があるだろうとしている。特にApple GPUアーキテクチャをリバースエンジニアリングしてオープンソースドライバを開発することが重要になるとしている。

なぜ「アサヒ」という名称なのか気になるところだが、公式サイトによるとサンライズの方の意味の朝日とリンゴの品種の一つである「旭」を掛け合わせてつけられたものであるらしい。
15055945 story
アップル

国税庁がM1 Macで確定申告書類を提出する場合の注意ページを作成 35

ストーリー by nagazou
ご注意 部門より
国税庁が「Apple社のM1チップ搭載端末をご使用の方へ」というページを公開した。M1チップが搭載されたMacで確定申告を行う場合、いくつかの制約が出るという(ITmedia)。

これによればマイナンバーカード方式や税理士が代理送信を行う場合、ICカードリーダライタの種類によって電子署名等が正常に動作しないことがあるとしている。代わりにID・パスワード方式でのe-Tax提出や申告書等を印刷し、書面提出を利用することを推奨している。

ただしID・パスワード方式を利用する場合、事前に税務署に行って本人確認をしたうえで、「ID・パスワード方式の届出」を作成・送信して利用者識別番号を取得しておくのが確実なようだ。ID・パスワード方式を利用する場合、利用者識別番号を取得する必要があるためだ。

自宅から利用者識別番号を取得するためには、ICカードリーダライタが必要となる。しかし、先ほどのようにICカードリーダライタが原因でマイナンバーカード方式が利用できないユーザーの場合、「ID・パスワード方式の届出」を自宅から提出することはできない。このため、税務署に行って利用者識別番号を取得しておく必要があるということのようだ(ID・パスワード方式について)。

書類を印刷して提出する場合も、プリンタの機種によってはM1チップ搭載Macに対応していないことがある。この場合は、確定申告書等作成コーナーで作成したPDFデータを元に、コンビニのマルチコピー機で印刷するなどの対策を取るよう求めている。
15042513 story
著作権

米連邦地裁、CorelliumのiOS仮想化サービスはフェアユースと判断 6

ストーリー by nagazou
フェアユース 部門より
headless 曰く、

米フロリダ南部地区連邦地裁のRodney Smith判事は12月29日、セキュリティ企業Corelliumが提供するiOS仮想化サービスはフェアユースにあたり、Appleの著作権を侵害しないとの判断を示した(裁判所文書: PDFHackReadの記事Ars Technicaの記事The Vergeの記事)。

CorelliumのiOS仮想化はAppleが無償提供しているiOSのソフトウェアイメージ(IPSWファイル)をダウンロードして利用するもので、製品にAppleのコードは含まれない。製品のターゲットは脆弱性調査を行うセキュリティ研究者となっており、App Storeや音声通話、カメラといった一般ユーザー向けの機能は利用できない。アプリ開発者に有用な機能は含まれるが、アプリ開発者には訴求しない価格設定になっているという。Appleは2018年にCorellium買収について交渉を行っていたが、最終的に買収金額が折り合わず、交渉は打ち切られている。AppleがCorelliumを訴えたのは翌2019年8月のことだ。

Appleの訴えの主なポイントは、CorelliumによるiOSの著作権侵害と、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)1201条(迂回禁止条項)違反の2点だ。Apple側はDMCA迂回禁止条項違反について略式判決を請求していた。一方、Corellium側は著作権保護の対象となるApple製品の要素の利用がフェアユースに相当し、DMCA迂回禁止条項の免除対象になるなどと主張して略式判決を請求していた。

Smith判事はまず、CorelliumによるiOSの利用がフェアユースに相当することを確認し、Corelliumの略式判決請求を一部認めた。一方、DMCA迂回禁止条項違反の有無に関しては、両者の略式判決請求を却下している。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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