まさにそんな感じですよ。仕入れ値というのは、基本的にその商品を仕入れるために支払う値段です。
Apple の App Store は実際はコピーを配って売れた分だけ手数料を引いた上で契約者に支払っている形ですが、会計上は普通に、契約者に支払う売り上げは Apple にとっての「仕入原価」であり、Apple が取る 30% の手数料は「売上利益」です。
ですから「契約が円建てなら」1 ドル 115 円から 85 円の変更は、一方的に「勝手に仕入れ値を Apple の都合で下げた」という事例に当たります。
なお、最初からドル建ての契約であれば、その事例に当たりません。
Apple から見たら「115 円のレートのままだと 1 ドルだったソフトが 1.2 ドルになって売れても赤字になるので、今のレートに合わせて 1 ドルになるように値下げして赤字が出ないようにした」くらいのものです。
勝手に値下げされていた (スコア:5, 参考になる)
http://news.livedoor.com/article/detail/5710761/ [livedoor.com]
もうネット媒体では報道されていることだが、App Storeの有料アプリの価格が全体的に値下げになった。たとえば115円のアプリが85円とか。なんでこんな事態になったかとか、なんでこれが大問題かというの、素人の方は理解が難しいだろうから解説しておこう。アップルは、明示的に告知しないので真相は闇の中だが、おそらく米ドルベースでアプリの価格を統制してきた。
以前も書いたが、App Storeでは、売り手は価格を自由に決められない。たとえば日本円だと、115円、230円、350円、450円、600円、700円、800
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
開発者が価格を自由に決められずApple側に価格変更権があることはPaid Applications Agreementに明記されていて、App StoreでiPhoneアプリを売っている開発者はそれに同意しているはずなのですが、何が問題なのでしょうか?
> 百歩譲って一括改訂を許容するとしても、問題はそのやり方。
> 日本や海外のベンダーにまったく事前告知することなく、突然実装してしまった。
> そのため、世界中が大混乱になってる。
Paid Applications Agreementには、事前告知義務が明記されていないので何も問題ありません。
> 仕事されてる方なら、自分に置き換えて想像してほしい。
> どこの世界で、小売業者が製造メーカーに「おたくの製品、卸値今日から25%下げたから」って勝手に通告すんのよ。
卸値を小売業者が勝手に変更していいよ、という契約を結んでいたなら仕方ないと思います。
Re: (スコア:0)
>> どこの世界で、小売業者が製造メーカーに「おたくの製品、卸値今日から25%下げたから」って勝手に通告すんのよ。
>卸値を小売業者が勝手に変更していいよ、という契約を結んでいたなら仕方ないと思います。
卸値ではなく販売価格では?
製造業者が小売店に定価販売を強制するのは、書籍等の一部の例外を除き通常はできませんよね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:1)
>販売価格が下がれば自動的に卸値も下がるでしょ
為替レートが変わっただけからねぇ。
ドル建てなら、ドルでの払い額が変動するのかい?
販売価格がレートで変わったので、安く買い叩かれたとしたら、
問題はあるけどね。1ドル115円から85円に変えたから、
仕入れ値を30ドルから20ドルに決められたとかあるなら、
理屈もわかるけど、今回、そういうケースなのかね?
Re:勝手に値下げされていた (スコア:1)
まさにそんな感じですよ。仕入れ値というのは、基本的にその商品を仕入れるために支払う値段です。
Apple の App Store は実際はコピーを配って売れた分だけ手数料を引いた上で契約者に支払っている形ですが、会計上は普通に、契約者に支払う売り上げは Apple にとっての「仕入原価」であり、Apple が取る 30% の手数料は「売上利益」です。
ですから「契約が円建てなら」1 ドル 115 円から 85 円の変更は、一方的に「勝手に仕入れ値を Apple の都合で下げた」という事例に当たります。
なお、最初からドル建ての契約であれば、その事例に当たりません。
Apple から見たら「115 円のレートのままだと 1 ドルだったソフトが 1.2 ドルになって売れても赤字になるので、今のレートに合わせて 1 ドルになるように値下げして赤字が出ないようにした」くらいのものです。