「macOS Sierra」発表、「OS X」から名称変更に 113
Mac復活 部門より
Appleが米サンフランシスコで開催中の開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)2016」の初日基調講演で、「macOS Sierra」を発表した(macOS Preview、Engadget Japanese、GIGAZINE、TechCrunch Japan、ギズモード・ジャパン、ITmedia、PC Watch、マイナビニュース、CNET Japan)。かねてから噂はあったが、「OS X」という名称はついに表舞台を去ることになった。
2012年リリースのOS X 10.8 Mountain Lionでは名称から「Mac」が外れながらも15年間使われたが(開発版やサーバ向けも含めれば、Mac OS X Public Beta "Kodiak"、Mac OS X Developer Preview、Mac OS X Server 1.0がさらに以前に存在し、16年間となる)、ついに名称が変更された。変更理由としては、「iOS」、「watchOS」、「tvOS」に命名規則を統一するためだという。
macOS Sierraは本日より開発者向けプレビュー版が提供されているが、バージョンは10.12のようだ。
新機能としては、Siriの搭載、Apple PayのWeb対応、Apple WatchでMacのロックを解除できるAuto Unlock、 macOSとiOSの間でクリップボードが共有できるUniversal Clipboard、MacのデスクトップにあるファイルをほかのMacやiOSデバイスと共有できるiCloud Drive、不要なファイルを自動的にクラウドに移動したり削除することでストレージ容量を回復させるOptimized Storageのほか、アプリのタブ表示がOSレベルでサポートされた。そのため開発者による実装を待たずに、さまざまなアプリがタブ切り替えできるようになる。また、iOS 9でサポートされていたピクチャ・イン・ピクチャがmacOSにももたらされた。
パブリック ベータは7月にリリース予定、パブリック リリースは今秋で、もちろん無償アップグレードとなる。対応機種はLate 2009以降のMacBookおよびiMacと、Mid 2010以降のMacBook Pro、Mac mini、Mac ProおよびLate 2010以降のMacBook Airとなる。