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iPhone

米特許商標庁、iPhoneに関するデザイン特許の1件を無効と判断 14

ストーリー by headless
暫定 部門より
AppleのiPhoneに関するデザイン特許(意匠権)「D618677」を再審査している米特許商標庁(USPTO)が、この特許の請求項は認められないとする(最終ではない)判断を示している(9to5Macの記事MacRumorsの記事FOSS Patentsの記事)。

D618677は、iPhone本体の外観に関するもので、角の丸い長方形の輪郭につなぎ目のないパネルを配した表面、輪郭の内側にある長方形のディスプレイがパネルを通して見える。ディスプレイの上部中央にのやや上辺よりにスピーカー用のスリットと、下部中央のやや下辺寄りに円形のホームボタンがあり、パネルは全体が黒い影になっているというもの。

再審査ではAppleが先に出願していた2件のデザイン特許による優先権を無効と判断。LGやSamsungのデザイン特許、シャープや東芝の日本での意匠登録、Appleによる別のデザイン特許から自明であるなどとして、請求項を4度にわたって却下している。

(続く...)

D618677はApple対Samsungの訴訟でも重要な争点となっている。米連邦地裁では2012年に陪審団がSamsungによる特許侵害によるAppleの損害額を10億ドル超とする評決を出しているが、最終的に約9億3千万ドルの支払いをSamsungに命じる判決が出されている。一方、今年5月の控訴審判決ではSamsungによるiPhoneのトレードドレス侵害を認めず、賠償額は5億4,700万ドルに減額された。ただし、意匠権を侵害したことは認められており、Samsungが再審理を請求したものの却下されている(Reutersの記事San Jose Mercury Newsの記事)。

そのため、Samsungでは連邦最高裁に上告する計画を明らかにしている。連邦最高裁が受理する上告は非常に少ないが、この裁判ではFacebookやGoogle、HP、DellなどがSamsungを支持しており、これらの企業が上告を受理するよう働きかける可能性もあるとのことだ(San Jose Mercury Newsの記事Mac Rumorsの記事FOSS Patentsの記事)。
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