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ってことだろ、つまり
増長したおやじの戯言だと片付けるのは簡単だけれど、HPの存在感が薄いのも確かだ。少し考えてみた、メーカーの製品(技術)の芯みたいなものの問題かと思い当たった。
結局、撤退や売却といった道へ進むことになったメーカー(IBM,DEC,Compaq,NEC)は真面目に、安価で高性能で互換性の高いPCを作ることを、技術の芯としてきたが、その分野での競争は激しく、その競争に特化した(主に身軽な新興)メーカーに敗れることになった。
Macは、紆余曲折があるが、その商品の芯は、上記のメーカーのものとは異なる。
東芝はラップトップやノート型が製品の芯だったので、技術で長期に渡って一歩リードし続けることが可能だったのだろう(東芝のラップトップ誕生は、Macの翌年だ)。
HPはかつて計測器のメーカーだった、新しく設計したPCが動かない時、頼られる存在だった。計測器は、PCより高度な技術の塊だ。計測器部門を分社して、HPは、プリンタとPCの会社になってしまった。元々のHPのPC部門は、IBMやNECのPC部門と同様、量産端末であり、特色はない、合流した DECも、Compaqも同様、既に独自色は薄く、しかも負け組みだ。規模が大きくても影が薄い、HPのPC部門は売却の噂が出たのもうなずけるし、今後も売られる可能性が高い気がする。
HPは、逆ポーランド記法で有名な電卓事業部のつくるラボラトリーオートメーション用のHP85シリーズ、ミニコンの端末だけどBasicが走るグラフィック端末26xxシリーズ、Macと同じMC68000を使っていた、hp9000-300シリーズ(Integralというのもあったか)など、計測器を束ねるHP-IBインターフェイスを持つ個性的な製品系列を持っていたが、IBM-PC互換機については、Inkjet/Laserjetのオプションかと思うくらいこれといって特徴のない製品しか出してなかった。たしかに影が薄い。Hewlett-Packardより、Packard-Bellの方が存在感があったくらいだ。
でも、IBMは、ハードの製造だけではジリ貧になることを予見して、PS/2とOS/2を作ったが、DRAMのトレンドを読み切れず、マイクロソフトのMS-DOSあがりのWindowsと、NTの挟み撃ち戦略に敗れた。一方、DECは、Alphaという本当の意味でのRISC CRUをうみだしたが、コンピュータシステムとしてバランスの取れたパフォーマンスを生み出すチップセットの開発がうまくいかず、Alphaの真価を生かすことができなかった。さらにCompaqは、ISAバスの限界にいち早く着目し、32bitに対応したEISAバスを開発するなど、PC互換機のパフォーマンスリーダであったが、そのリーダシップをIntelに奪われた。そして、NECは言うまでもなく、PC98シリーズで日本のデファクトとなったが、IBM-PCに比べて最適化されたアーキが柔軟性を欠いたのと、参入障壁を築くための閉鎖性が災いしてコスト競争力を失った。それぞれ己が力を信じて砕け散った。M&Aで生き延びたHPと同列にするには少しかわいそうかな。
どこを縦読みするんですか?
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
HPの存在感のなさは異常 (スコア:0)
ってことだろ、つまり
Re:HPの存在感のなさは異常 (スコア:0)
増長したおやじの戯言だと片付けるのは簡単だけれど、HPの存在感が薄いのも確かだ。
少し考えてみた、メーカーの製品(技術)の芯みたいなものの問題かと思い当たった。
結局、撤退や売却といった道へ進むことになったメーカー(IBM,DEC,Compaq,NEC)は
真面目に、安価で高性能で互換性の高いPCを作ることを、技術の芯としてきたが、
その分野での競争は激しく、その競争に特化した(主に身軽な新興)メーカーに敗れる
ことになった。
Macは、紆余曲折があるが、その商品の芯は、上記のメーカーのものとは異なる。
東芝はラップトップやノート型が製品の芯だったので、技術で長期に渡って一歩リード
し続けることが可能だったのだろう(東芝のラップトップ誕生は、Macの翌年だ)。
HPはかつて計測器のメーカーだった、新しく設計したPCが動かない時、頼られる存在だった。
計測器は、PCより高度な技術の塊だ。計測器部門を分社して、HPは、プリンタとPCの会社
になってしまった。元々のHPのPC部門は、IBMやNECのPC部門と同様、量産端末であり、
特色はない、合流した DECも、Compaqも同様、既に独自色は薄く、しかも負け組みだ。
規模が大きくても影が薄い、HPのPC部門は売却の噂が出たのもうなずけるし、今後も売られる
可能性が高い気がする。
Re:HPの存在感のなさは異常 (スコア:1)
HPは、逆ポーランド記法で有名な電卓事業部のつくるラボラトリーオートメーション用のHP85シリーズ、ミニコンの端末だけどBasicが走るグラフィック端末26xxシリーズ、Macと同じMC68000を使っていた、hp9000-300シリーズ(Integralというのもあったか)など、計測器を束ねるHP-IBインターフェイスを持つ個性的な製品系列を持っていたが、IBM-PC互換機については、Inkjet/Laserjetのオプションかと思うくらいこれといって特徴のない製品しか出してなかった。たしかに影が薄い。Hewlett-Packardより、Packard-Bellの方が存在感があったくらいだ。
でも、IBMは、ハードの製造だけではジリ貧になることを予見して、PS/2とOS/2を作ったが、DRAMのトレンドを読み切れず、マイクロソフトのMS-DOSあがりのWindowsと、NTの挟み撃ち戦略に敗れた。
一方、DECは、Alphaという本当の意味でのRISC CRUをうみだしたが、コンピュータシステムとしてバランスの取れたパフォーマンスを生み出すチップセットの開発がうまくいかず、Alphaの真価を生かすことができなかった。
さらにCompaqは、ISAバスの限界にいち早く着目し、32bitに対応したEISAバスを開発するなど、PC互換機のパフォーマンスリーダであったが、そのリーダシップをIntelに奪われた。
そして、NECは言うまでもなく、PC98シリーズで日本のデファクトとなったが、IBM-PCに比べて最適化されたアーキが柔軟性を欠いたのと、参入障壁を築くための閉鎖性が災いしてコスト競争力を失った。
それぞれ己が力を信じて砕け散った。M&Aで生き延びたHPと同列にするには少しかわいそうかな。
Re: (スコア:0)
どこを縦読みするんですか?